リビングESXをリビングPC化してみます!
何を言っているのか意味がわからないかもしれませんが誤字ではありません(爆)

…と言うのも、リビングにESXサーバと言うパッと見PCの様に見える物体が鎮座している訳ですが… いざそいつを操作しようとすると、2階にあるデスクトップPCから操作するかノートPCから操作する以外にありません。
折角なので、PCとして利用できるようにしたいな… って事でPC化します!!  🙂

まず購入したのはこちら…

『Buffalo USB3.0対応 USB NIC / LUA4-U3-AGT』(左)
『玄人志向 USB3.0コントローラ 増設IF / USB3.0RA-P2H2-PCIE』(右)

まず、ESXのゲストOSにキーボードなどをUSBパススルーする事はできない様なので、USBコントローラ自体をパススルーさせます。(※)
前のマザーボードでは、オンボードのUSB2.0部分だけパススルーとかも動作しましたが、交換後のマザーではESXがパニックを起こしたためそれは不可能… って事で、USB3.0コントローラの増設IFを用意しました。 😎

ただ、リビングESXにはもう空いているPCIeポートは無いので、HP NC360Tと言うIntel 2Port NICを取り外して付ける事にします。
ただ、それだとオンボードNICだけになってしまうので、冗長化したいな… ってことでUSB接続のNICも用意!


USB3.0コントローラの内蔵用ピンヘッダは、今はマザーボードに接続されているフロントUSBポートのケーブルを繋ぎ変えます。
これで、一見すると普通のPCの様に振る舞えるはず…

USB NICのインストールはこちらを参考に…
Functional USB 3.0 Ethernet Adapter (NIC) driver for ESXi 5.5 & 6.0
ASIX AX88179 というチップを搭載しているものであればイケるはず。  😉


こんな感じでちゃんと認識してオンボードNICと冗長化も構成できました。
(ただ、JumboFrameには対応していなかったのでその点は要注意…)


仮想マシン側の設定はこんな感じです。
USB3.0コントローラをまるごとパススルー構成させています。
残るは画面出力ですが… リビングにはテレビがあるのでこちらと接続しましょう。
その為にグラフィックボードを搭載…なんて訳にはいかないので、USB接続のものをチョイス!  😀


『Wavlink USB3.0 to 4K HDMI Adapter』

丁度、密林のセールがあったので4000円ちょっとで購入できました。
4Kですよ!4K…。こちらはDisplayLink社製のチップを搭載しているらしいです。
DisplayLink社製のUSB-VGAは仮想化環境に対応しているそうなので安牌かと…

さて、肝心のセットアップ方法ですが…
DisplayLinkのドライバは環境チェックをパスしないとインストールできません。

その中にはグラフィックドライバも含まれるので、VMware Toolsをこんな感じでセットアップします。
(マウスを除外しているのは、管理人の環境だとVMの仮想マウスと物理のマウスが競合してまともに操作できなくなった事があったため…)

次にDisplayLinkのホームページから最新のドライバを入手してインストールします。
インストールが終わったらUSB3.0 to 4K HDMI Adapterを接続…  🙄


接続するとこんな感じ… 光ってるぅー!

はい、これでディスプレイの設定で出力先をUSB3.0 to 4K HDMI Adapterのみにすれば一見すると普通のPCの出来上がりです!
…ただ、普通に使えるのは使えるんですが、画面の複製は選択不可能。拡張もしくはどちらかの画面出力のみ選択できる状態になっています。
つまり、vSphere Clientとかでゲストの画面を開いても「真っ黒で操作不能」です。
それでも問題なければこれでOKですが、どうせなら画面の複製をしたいですよね…


VMware Toolsのインストーラを立ち上げて「変更」から「SVGAドライバ」を削除してください。
これで、ディスプレイの設定から画面の複製が選択できるようになります。 😛

また、Windowsをシャットダウンしてしまうと起動するのが面倒なので電源オプションを無効化しておきます。

(以下の画像はクリックで拡大)

4Kのドットバイドットは流石に細かすぎて目が死にますね…

録画PCの余剰スペックを使っているのでそんなにサクサク動作はできませんし、Youtubeとかの視聴には耐えられませんが、あって困るものではないので使い方は追々考えていくスタイルで行きましょう…

(※) Bluetooth接続のキーボード/マウスでも問題がなければ、USB Bluetoothレシーバは単体で特定のゲストにUSBパススルーは問題なく可能でした。なので、USB-VGAも同様にUSBパススルーで動作できれば追加のUSBコントローラが必須と言う訳では無いです。