シャープ製GPS付き端末からの機種変となると気になるのは、
904SHから923SHで何がどう変わるのか…だと思います。 

そこで、今日は904SHと923SHのカメラ性能について比較したいと思います。

下では、500万画素のコンパクトデジカメと、904SH、923SHにて
野外の太陽光下、室内の蛍光灯下、暗い部屋、薄暗い部屋と条件を設定し
それぞれ撮影したものを比較しています。
なお、撮影時の設定は以下の通り

コンパクトデジカメ(カシオ Exilim EX-S500)
・撮影サイズ 2048×1536
・画質 ノーマル
・ISO感度 400
・手ぶれ補正なし
・光学/デジタルズーム未使用
・その他自動(フラッシュなし)
※ ポケットデジカメのためあまり画質は良くない

Vodafone 904SH
・撮影サイズ 2048×1536(最大)
・画質 ノーマル
・手ぶれ補正なし
・光学/デジタルズーム未使用
・その他自動

Softbank 923SH
・撮影サイズ 2048x1536
・画質 ファイン
・手ぶれ補正なし
・デジタルズーム未使用
・その他自動

野外の太陽光下撮影

コンパクトデジカメVofadone  904SHSoftbank 923SH
流石はデジカメといったところ
ただ、若干原色が強すぎる気がしないでもない…
写真全体がかなり明るく撮影された。
花に不自然な黄色が強く入ってしまったのが残念。
ただ、全体が明るい割には暗いところまで綺麗に写っているのは、流石CCDといったところか。
デジカメと904SHの中間という印象で、かなり忠実に再現されているように思える。
ただ、まるでシャープネスを掛けたかのように被写体が浮いている気もする。


室内の蛍光灯下での撮影

コンパクトデジカメVofadone 904SHSoftbank 923SH
これではっきりしたが、このデジカメはかなり鮮やかに撮影されてしまうらしい…
暗い部分に虹色のノイズが乗ってしまっているのが分かる。
色の再現性は現物にもっとも近いと思われる。
暗い部分のノイズもかなり押さえられ、全体的に綺麗な印象を受ける。
ぱっと見鮮やかに見えるがよく見ると、全体的に虹色のノイズが散らばっているのがよくわかる。
CMOSではこのあたりが限界か?


室内の暗い部屋での撮影

コンパクトデジカメVofadone 904SHSoftbank 923SH
ぱっと見は綺麗だが、よく見ると先ほどの
923SHと同様の虹色ノイズが多々見られる。
ただ、色合いなどは一番自然に撮影された。
写真全体にさらさらとしたノイズが見えるが、虹色ノイズは最小限に抑えられて
いる様に思える。
また、一番明るく撮影された。
全体的に暗く、更に、写真全体に
青と赤色のノイズが顕著に見られる。
実用レベルではないと言って良い。


室内の薄暗い部屋での撮影

コンパクトデジカメVofadone 904SHSoftbank 923SH
真っ暗で黄色い花がかろうじて見える程度。
ただ、明るさを調整してみると2匹のクマがちゃんとした色合いで撮影されているのが分かる。
かなりノイジーではあるが、ぱっと見てクマがいるのがハッキリわかるのは流石。
ただ、残念な事に明るさを調整しても2匹の色にあまり差が見られない。
真っ暗闇に赤と青の点しか見えない。
明るさを調整すると辛うじて黄色い花が見えるが、肝心のクマは形がよくわからない。

以上、色々と写真を見比べてみたが、
923SHは色味的な部分で大分こなれている印象を受けた。
太陽光下などの比較的明るい場所での撮影は極めて良好だ。

ただ、ちょっと暗くなると途端に画面がノイジーになる。
これはカメラにCMOSを使用している以上仕方がないか…

また、実際に撮影してみてわかったが、
904SHのように画面が回転する訳ではないため、
特に横長の写真撮影はお世辞にも楽とは言えない。

ストラップホルダが画面右側にあるため、
右利きの場合はストラップが邪魔になる可能性が高い。

以上を踏まえると、まだまだ904SHに分があると言える
ただ、これ以降にCCD搭載のワンセグ/GPS付きハイエンド携帯
がリリースされる可能性を考えると、携帯のカメラと割り切って
必要であれば、別にカメラを携帯するのがいいのかもしれません…